概要

 

   動物園、科学研究センター、繁殖育成センター、 生体工学野外放し飼い区 の共同の 努力によって、自己維持が可能な特定の パンダ転居 群をつなぎとめます。この 群 はパンダの絶滅を防止するための障壁だけでなく、パンダの自然歴史に対しての理解を深めることにも役立てます。一つの科学研究機関としての成都パンダ基地は、転居保護とその場での保護を有機的に結合する手本です。我々の目標は野外パンダの科学研究に 技術面でのサポート を提供するだけではなく、管理の強化を通じて 囲い込み飼育 パンダの個体数 を増やすことも希望しています。最終的にはこれらの パンダを 個体数が減っている地域に回帰させます。

   成都パンダ基地は中国野生動物保護の研究を重点的に進めます。パンダは最も主要な研究目標動物種の一つです。その他の動物種としては 華南タイガー 、レッサーパンダ、キンシコウ等を含みます。研究領域は繁殖、栄養、獣医学及び行為学等です。これらの分野で得た進展を通じて、我々は 囲い込み飼育動物に最高の保護を 提供することができます。同時に、転居保護とその場での保護に関連する研究成果は野生パンダと 囲い込み飼育パンダ の管理の促進にも用います。

   2006 年現在、成都パンダ基地は国家、省、市科学技術奨を 59 項獲得しました。国内外の刊行物に300数編の文章を発表しています。
   我々は 真っ先にパンダ 囲い込み飼育の繁殖・育成 において多くの急速な進展を得ました。その一例として、世界で初めて冷凍精液でパンダを人工繁殖することに成功しています。世界で初めてパンダの双子を 繁殖育成し、無事に成長させています。囲い込み飼育パンダの繁殖は難しいですが、その問題 を克服するために我々は冷凍精液による人工繁殖の技術面で多くの項目を解決し、雌パンダの人工授精に成功しました。さらに当技術の応用を通じて、 繁殖育成センターの間ではより便利に パンダの精液を交換することができ、 囲い込み飼育パンダ 群の遺伝的多様性も改善されました。超低温精子保存技術の完備は野外保護にも使用します。 我々は世界最大の精子バンクと、世界で唯一のパンダ細胞バンクを設置しています。そしてパンダの 囲い込み飼育 をより良く管理するため、国際パンダの家系における系統の創立に協力しました。
   パンダのその場での保護と転居保護を強化するために、 1989 年、成都で中国パンダ 繁殖育成技術委員会を設立しました。この機関は 国家林業局、建設部、中国動物園協会、国内外動物園、自然保護区及び研究機関等数多くの部署からの支持を得ました。当委員会はパンダ技術年会、国際学術検討会、人員訓練、学術交流及び国内外パンダ 囲い込み飼育の 繁殖育成等の 調和を通じて、パンダの保護を極めて大きく促進しました。長期間を経た効果の高い調和と努力により、パンダ 繁殖育成技術委員会は国際 パンダ保護事業上で非常に大きな役割を果たしています。
   現在、我々の研究能力はより一層の強化段階にあります。成都パンダ基地にある研究センター舎は4階建ての現代化試験室です。また、我々はそこで中国絶滅危惧動物の保護に関して行った研究を展示し、公衆の教育も行います。我々は高素質の研究チームを持ち、国内及び外国の8ヵ国の科学者と協力して研究を展開しています。当研究センターと我々の国際協力ネットは系統的な研究を展開するためにとても良い場を提供しました。
   成都パンダ基 地 はパンダ保護事業の面で傑出した業績を獲得し、 1989 年 と 1994 年 、国連環境企画 署 から公布された “ 世界 500 ベスト ” を2回獲得し、 中国 環境保護領域の最高賞 ??中 華緑 色 科学技術賞金賞を取得しました。